システムエンジニアの主な仕事は、システムの設計である。クライアントの希望を把握した上で、その希望を叶えるために必要なシステムを構築していく。そのため、システム設計に関する最低限の基本スキルは、持っていないとシステムエンジニアとしては働けないだろう。

そして、クライアントの中にはシステムに関する知識を全く持っておらず、漠然としたイメージの依頼をしてくる人も少なくない。そのようなクライアントの話を参考に、システムの具体的な設計図を作れるスキルも必要である。

また、プログラミングに関するスキルも、ある程度は持っておいた方が良い。システムを構築するプログラム自体は、プログラマーに任せる形となる。
しかし、でき上がったプログラムが求めていた機能を発揮できるかどうかを確認したり、システム構築の際に組み合わせたりする作業は、システムエンジニアが行うことが多い。したがって、使用するプログラミング言語に関する基本知識は、持っておくに越したことはない。

プログラミングに関する知識を持っていれば、プログラマーがどれくらいの期間でそれを完成させられるかの目途を立てやすい。そうすると、システム設計のスケジュール管理も容易になるだろう。

システムエンジニアはクライアントやプログラマーを始めとする、数多くの人と接する機会が多い。そのため、人付き合いができることも大切である。接する人の特徴を把握して、トラブルを起こさないように注意しながら、円滑にシステムを完成へと導かなければならない。